- 2023.04.28
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タイヤの誕生
こんにちは。
今では乗り物にタイヤという発想は当たり前の事ですが、その誕生と普及の背景をご存知でしょうか?
今のようなタイヤが作られるまで、タイヤと呼ばれるものは非常に乗り心地の悪いものでした。
それもそのはず、今のように空気が入っていなかったのです。
これを改良したのがタイヤメーカーで世界的に有名なダンロップの創始者、ジョン・ボイド・ダンロップです。
彼はその道になんら関係のない職業をしていました。それはなんと、獣医です。
牛の腸にガスが溜まってしまう病気である「鼓腸症(こちょうしょう)」を見て、タイヤと腸の形が似ていることに気が付きました。
これをヒントにタイヤの改良に成功したのです。これを機に、空気入りタイヤの特許を取得し、翌年の1889年にダンロップを設立します。
空気が入ったことで乗り心地や速さが向上したタイヤですが、その完成度はまだまだでした。
一度パンクしてしまうと、修理に何時間も必要だったのです。
この不便さを改善したのが、フランスのミシュランです。
ミシュランは短時間で修理が可能なフレームとタイヤを考案し、その勢いで今で言う自動車のタイヤ製造にも成功しました。
乗り心地の向上のために生まれた空気入りタイヤは、今では環境保護性能も重視されるようになってきました。
操縦安定性や制動性能も、ますます高度なレベルが要求されていくタイヤですが、今後はどのように進化するのか楽しみですね。
木下