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サイドミラーの歴史

こんにちは。

本日は、サイドミラーの歴史です。

現在主流のドアミラーですが以前は、フェンダーミラーが主流でした。

1950年代、イギリスで販売戦略のためにバイク用のミラーを取り付けたのがその始まりです。

例外的にボンネットのないトラックやバンなどのキャブオーバーだけがドアミラーを認められていましたが、

そのほかの自動車はフェンダーミラーでないといけないと、国土交通省(当時は運輸省)が法令を定めていました。

フェンダーミラーはボンネットについているため、ドアミラーに比べて目線の移動や頭をひねらずに後方を確認することができますし、死角も少ないからです。

また車幅感覚の補助や車体自体の最大幅も小さくなりますから、日本の細い道を走るときや駐車場を利用するときは都合がよかったのです。

フェンダーミラーが主流であった日本でドアミラーが認められたのは1983年3月のことでした。

アメリカをはじめとする日本国外の自動車業界から「ドアミラーを認めないのは非関税障壁である」と指摘されてしまったのです。

フェンダーミラーと比べて死角が多いという欠点はありましたが、対人事故の際の安全性やデザイン性に優れているなどの理由から、

日本でもどんどんフェンダーミラーからドアミラーに移行していきました。

日本国外の自動車業界からの影響で、フェンダーミラーからドアミラーへ移行した日本でしたが、日本特有の細い道路や駐車場ではやはり不便なことがありました。

ドアミラーになるとそれだけ車幅が大きくなります。

そのため壁に当たってしまったり、駐車場で歩行者が車と車の間を通るときに歩行者がドアミラーにぶつかり角度がずれてしまう、

ということがあったのです。

ドアミラーに移行したことによって生まれた問題点をいち早く解決した自動車が日産、ローレルの折畳ドアミラーです。

日本人が折り畳みドアミラーを開発したのです!!

日本で自動車を売っていくためには折畳ドアミラーであることは必須です。

そのため日本で販売台数が多かったドイツ車から、続々と折畳ドアミラーに対応していき、その後世界各国に普及していきました。

フェンダーミラー、ドアミラー、折畳ドアミラーとすこしずつ姿を変えてきたミラーですが、ついに、

そもそもミラーのついていないミラーレス車の時代が到来しようとしています!

国土交通省はこれまでの保安基準を改定し、2016年6月からミラーレス車が公道を走行することを認めました。

是非、ミラーの無い車を探してみてくださいね!!

 

木下