- 2023.11.13
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雨の日のタイヤ
こんにちは。
本日は、雨の日に知らないと恐ろしいタイヤのお話です。
タイヤが路面と接する部分は「トレッド部」と呼ばれ、タイヤの種類によって様々な溝・切り込みが入れられています。
この模様のことを「トレッドパターン」といい、主に3つの役割があります。
「タイヤと路面の間から水をかきだす」、「タイヤの駆動力・制動力・操縦安定性の確保」、そして「放熱性の向上」です。
新品のタイヤはトレッドパターンがはっきりしており、溝も深いのですが、走行するにつれてトレッド部がどんどんすり減っていき、
溝が浅くなっていくとこれらの性能が低下していくのです。
特に、雨の日の濡れた路面では溝がなくなったタイヤと新品タイヤとではその違いは顕著です。
降った雨で路面上に水の膜が張っており、タイヤが路面をつかむ(グリップする)ことができずに滑ってしまいます。
この滑りはハイドロプレーニング現象(タイヤが水膜によって浮いてしまう現象)が関係しており、
一般的に水深、速度、トレッドの溝の深さに影響を受けると言われています。
速度と溝の深さに注目すると、仮に溝がある場合でも、速度が速いとタイヤが水膜の上に浮いてしまいます。
ブリヂストンの公式サイトによると、同じ路面を80km/hで走行した実験で、
7.5mmの溝がある新品タイヤでは一部が浮いているのに対し、3.2mmではかなり浮いてしまい、
1.6mmではほとんど浮いてしまっているという結果が明らかになりました。
日頃からタイヤのチェックを忘れずに雨の日は特に気を付けて運転をしてくださいね。
木下